おまえを、守りたいんだ。 僕の身体を見ても、なにも言わないでほしい。 紺碧の空を思わせる藍色。優美で繊細なライン。朝永勇豪はふとしたきっかけで美しい陶器と出会う。やがて知り合うことになった作者の桜坂龍遙は、端正な美青年だった。互いに魅かれ合う2人だが、龍遙は謎めいた態度で勇豪を遠ざけようとする。龍遙は祖父である陶芸家・龍迅に行動を管理され、自由に作品を作ることさえできない身の上だった。勇豪は龍遙を守ろうと決意するが……。