身体だけじゃなく、すべてがほしい。 俺をメチャクチャにしてもかまわないんだ。 親戚になると知りつつも、幸司と雅彦は身体を重ねるだけの関係を続けていた。そこへ突然、雅彦から同じ会社の研究所への就職を勧められ、幸司は戸惑いを隠せなかった。なぜ自分を必要とするのか……憎しみ以外に彼との繋がりを見出せず、やがて心が満たされないことに気づきはじめる幸司。2人のあいだに生まれた変化が向かう先とは?