また、あの祭り囃子が聞こえる……。
この町に集まる霊(もの)が見えてしまう音々子(ねねこ)。そしていま、必ず惨劇が起こるという8年に一度の祭りが近づいている。
10月になると、この町にはなぜか霊が集まってくる。幽霊(かれら)が見える音々子は、それが憂鬱でならなかった。一方、学校の七不思議のひとつである「図書のぞき」に憑かれた乙木雹助(おとぎひょうすけ)は、その正体を解くため、音々子を訪ねることになったのだが……。折しも町では、8年に一度の特別な祭りが開かれる。はたして、神社に棲む黒猫(レキ)の言葉どおり、祭りの夜の悲劇は再び繰り返されるのだろうか!?本格妖異譚。
+ もっとみる