カイに差し出された手に、凪(なぎ)は……。
タタリ姫の<因子>を手に入れる命(めい)を受け、京都を訪れた凪を迎えたのは、死を覚悟した少年。そして、凪を追うカイが!?
倉宮(くらみや)一族は、かつて、人の命を恣(ほしいまま)にしたために封印されたタタリ姫の魂を甦(よみがえ)らせようとしていた。凪は、三つ目の<因子>を手に入れる命を受け、京都にある旧家・芹埜(せりの)家に潜入することに。しかし、そこで凪を迎えたのは、死を覚悟し自らの内に潜む因子を差し出そうとする少年・陸だった。そして、敵対する「ハン」に入るように勧めるエージェントのカイの存在に、揺れる凪の心の行方は!?
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