その身体を差し出せば弾いてあげますよ。
あなたのピアノが聴きたい、それだけなのに…。
伝説のジャズ・ピアニストが目の前にいる。彼に憧れ続けてきたヒカルは接近を試みるが…。
音大生の柴崎ヒカルは、伝説のジャズ・ピアニストと呼ばれるシンジョウに強い憧れを抱いていた。ある夜、<レジェンド>というバーを訪れたヒカルは、オーナーの新条哲也が探し求めていたシンジョウと知る。シンジョウの生演奏を聴いてみたい一心から、<レジェンド>でアルバイトを始めたヒカルだが、なぜか新条はピアノを頑なに弾こうとしなかった。
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