被告は欧州(ヨーロッパ)の未来!どう裁くグラウベン!?
息もつかせぬ逆転の連続――中世法廷サスペンス
ドイツの有力産業都市ケルン。その独立を訴えた聖なる少女マリア。あまりに無謀な裁判。勝算はあるのか!
ケルン――ドイツ随一の商都からグラウベンのもとに使者がやってきた。市長と商人、そして美しい少女。彼らはケルンのドイツからの独立を訴え出た。ケルン市を神聖ローマ帝国から離れたいというのだ。まさに前代未聞の訴え。ヨーロッパの秩序そのものの破壊である。美しき法廷士はこの依頼を受けた。そして、勝利する自信があると――。帝国皇帝、選帝侯(せんていこう)たちまで駆けつけるなか、グラウベンの舌鋒(ぜっぽう)は、天をも貫く!
+ もっとみる