研ぎ澄まされたエリート達。「検察官」シリーズ第2弾。 再び離れる2人。闇の組織が忍びよる! 「触ってもいいか?」腕を伸ばし、頬に触れる。ともに司法を目指した友を失い、いまも己を責めつづける伊能を、野々宮は暖かく包んだ。東京地検への異動が決まり、別の道を進むこととなった伊能に、野々宮は携帯を渡した。つなぎ止めておこうとする後輩の想いが形になる……。一方、闇社会を抉る捜査をつづける大阪地検。悪の深海からの魔手は、野々宮のみならず家族にも迫っていた!!