からくりや身裡(みうち)に宿る神、懐かしい人々など多くの力に支えられ、ついに目覚めた菜樹(なみき)。彼女は傀儡(くぐつ)回しに守られるだけでなく、自ら闘う方法を模索してゆく。一方、敵である五鬼衆の一員にもかかわらず菜樹を救った曠(こう)は、宇津保の人々と親しく交わり始める。それが大好きな頴(えい)の意に反する行為だと知りつつも。それぞれの思惑がもつれ、絡みあう。この糸に操られる人々の行きつく先は──!?