「見つけた──貴方だ」突然現れた仙界からの使者は、花も恥じらうような麗しい若者。彼は甘い声で囁く。このまま変わりばえのない現実を生きるか。それともすべてを捨て、自分と共に来るか。妖しく──あまりに魅惑的な誘い。それは何不自由ない暮らしをしているはずの春麗にとっても、心動かされる台詞(セリフ)だった。しかし、迷う彼女の前にはねっかえりの仙女の卵が現れたことから、事態は動き始めた。