心がダメなら、身体を求めるしかないよね。
従うことに慣れすぎていた――。
久住のもとを離れ、俊也のマンションへ戻ってきた環(たまき)。再び彼を目にした俊也は、自分の感情を抑えられず……。
首の細い環は、レイプされた女の子のようだった。青ざめた肌色が痛々しい。
俊也は昏い欲望が沸き上がるのを意識した。環を傷つけるとき、俊也の身体はいつも燃えるように熱くなる。なにがなんでも従わせたい。
だが、俊也のギラついた目を見返して、環はゆっくりと言った。
「僕はもう女の子の格好をする気はないんだ」
いとこの俊也と離れて過ごした1週間で、環は自分たちに必要な答えを見出していた。
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