お堅い高校教師の刈谷と、あやしげな美貌の旅行ライター・光村。宇田川壮介のバイト先は、暇を持て余した2人の溜まり場になっていた。 「こいつ、自分の裸の写真を持ち歩いてんだぜ」 ある日、宇田川は同級生たちの輪にとけ込めない1人の少年と知り合う。 少年の奇妙な性癖と彼の写真を撮る男の正体。 宇田川は、刈谷たちに相談を持ちかけるが――。 少年の心には、彼らが想像しえない深い闇が存在していた。