この地上でも、君となら生きていける。
愛することは時に、憎しみに似ている。
人はなにゆえ愛し合い、また憎しみ合うのか。
美貌の青年姫宮雪生(ひめみやゆきお)が、試練の果てに掴み得た真実の愛!
天女を思わせる美貌の母雪乃。その面影を継いだ姫宮雪生は、亡き雪乃に執着する叔父によってひそかに邸宅の地下に監禁され、言語を絶する凌辱を受ける。
辛うじてそこから脱出した雪生を拾ったのは、写真家志望の青年藤堂大地(とうどうだいち)。記憶を失った美しい“迷い猫”に戸惑いながらも、次第に心を通わせていく2人だったが――
人として生きる苦しみと孤独。その中で愛し合うことの意味を問う作者初の恋愛小説!
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