寛弘3年(1006)晩秋、平安京。処女の産む“神の子”が世を救うという邪教が、末法思想に揺れる世間に広まっていた。義明と出家した親友の重家が、邪教のからくりを暴く。だが、“神の子”と崇められた魔物は、赤子の姿で女たちの腹を喰い破る! 怪我をおして闘おうとする宮の前に、魔物を庇って立ちはだかったのは、承香殿の女御――かつて帝に入内した、重家の妹――だった。しかも、魔物の背後には……!?
処女(おとめ)に宿った〈神の子〉が末法(まっぽう)を救う!?
〈神の子〉と崇められて、女たちを喰らう魔物の出現!動揺する姫宮を庇って闘う義明(よしあきら)に勝機はあるのか!?
寛弘3年(1006)晩秋、平安京。処女(おとめ)の産む“神の子”が世を救うという邪教が、末法思想に揺れる世間に広まっていた。義明と出家した親友の重家(しげいえ)が、邪教のからくりを暴く。だが、“神の子”と崇められた魔物は、赤子の姿で女たちの腹を喰い破る!怪我をおして闘おうとする宮の前に、魔物を庇って立ちはだかったのは、承香殿(しょうきょうでん)の女御――かつて帝に入内(じゅだい)した、重家の妹――だった。しかも、魔物の背後には……!?
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