センセは男とはダメなの?僕には興味ない?
気持ちよくしてあげたいんだ……。
28歳の予備校講師・久住(くずみ)は、電車の中で1人の美少女に声をかけた。──「きみ、男の子でしょ?」
予備校講師の久住は、肩に擦り寄ってくる感触に、半分眠ったままで腕を彷徨(さまよ)わせた。
(──あれ?)
抱き寄せた身体は温かかったが、なにかが違った。
スレンダーな女性は好みだけれど、こんなにも肉付きの悪いヒップはついぞ覚えがない。
──そうだ。痩せた女ではない。これは、発育途上の少年の身体だ。
目を開けるとそこには、昨日、山手線の中で拾った桜庭環(さくらばたまき)のあどけない寝顔があった。
+ もっとみる