内容紹介
書物への耽溺、言葉の探求、読むことへの畏怖。群像新人文学賞受賞作『十七八より』で瞠目のデビューを遂げた、新鋭にして究極の読書家、待望の新刊!表題作のほかに「未熟な同感者」を収録。
書物への耽溺、言葉の探求、読むことへの畏怖。
群像新人文学賞受賞作『十七八より』で瞠目のデビューを遂げた、新鋭にして究極の読書家、待望の新刊!
傑作中編2作品を収録。
老人ホームに向かう独り身の大叔父に同行しての数時間の旅。大叔父には川端康成からの手紙を持っているという噂があった。同じ車両に乗り合わせた謎の男に、私の心は掻き乱されていく。大変な読書家らしい男にのせられ、大叔父が明かした驚くべき秘密とは。――「本物の読書家」
なりゆきで入った「先生」のゼミで、私は美少女・間村季那と知り合う。サリンジャー、フローベール、宮沢賢治らを巡る先生の文学講義、季那との関係、そして先生には奇妙な噂が……。たくらみに満ちた引用のコラージュとストーリーが交錯する意欲作。――「未熟な同感者」
目次
- 本物の読書家
- 未熟な同感者
製品情報
製品名 | 本物の読書家 |
---|---|
著者名 | 著:乗代 雄介 |
発売日 | 2017年11月24日 |
価格 | 定価 : 本体1,600円(税別) |
ISBN | 978-4-06-220843-7 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 224ページ |
初出 | 「本物の読書家」…「群像」2016年9月号、「未熟な同感者」…「群像」2017年7月号。 |
お知らせ・ニュース

受賞作
『本物の読書家』…第40回野間文芸新人賞 受賞 (2018.11.5)