叢書 東アジアの近現代史 第3巻 日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか
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内容紹介
秀吉の朝鮮出兵から近代まで、日本と朝鮮の交流と衝突。「元禄竹島一件」とよばれる江戸期の事件はどのように近代にまで影響を与えたか。朝鮮通信使と漂流民など、鎖国と日朝関係、そして近代の植民地時代まで。日本人の朝鮮観と日朝関係を、歴史学の成果を駆使して描く。
近代における日本と朝鮮半島は、日本の植民地化、そして敗戦、朝鮮戦争と続く歴史のうちに、複雑な関係を形成してきました。
それについては、『朝鮮半島のナショナリズム』と題して、本叢書第4巻で、詳述します。
本巻は、それでは、近世から近代にかけて、日朝の関係はどうだったのか。そして、日本人は、どのように朝鮮観を形成していったのか。
始まりは、ここでも、豊臣秀吉の朝鮮出兵に求められます。
そして、『鎖国」下で、日朝はどのように交流していたのか。
朝鮮通信使の往来は有名ですが、船舶の漂流による漂流民の扱いをめぐっても、交流していました。
そのような歴史の中で、「竹島」の問題が浮上します。「竹島」は、歴史から明らかになることが極めて多いのです。
また、近代日本の朝鮮人蔑視という問題もあります。
近世、近代を通して、日朝関係史だからこそ、明確に理解できる問題の本質を明らかにしていきます。
目次
- 大君の外交/「武威」の国/元禄竹島一件/漂流と送還/出身地を詐称する漂流民/十九世紀の鬱陵島海域/竹島の日本領編入/韓国皇太子の鳥取訪問前後 他
製品情報
製品名 | 叢書 東アジアの近現代史 第3巻 日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか |
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著者名 | 著:池内 敏 |
発売日 | 2017年10月31日 |
価格 | 定価 : 本体2,200円(税別) |
ISBN | 978-4-06-220792-8 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 338ページ |