アンパンマン」の作者、詩人、絵本作家として知られるやなせたかし氏はまた、伝説の雑誌『詩とメルヘン』を創刊し、編集長として数々のスターを世に送り出した。少女時代にやなせ氏の詩と出会い、『詩とメルヘン』に投稿し、励ましと指導をうけながら詩人、小説家となった著者が、”先生との45年間”を振り返り、やなせたかし氏の「愛と献身」の人生を、恩師の名作詩の数々とともに綴る感動作。
「アンパンマン」の作者であり、「手のひらを太陽に」の作詞などを手掛けた詩人であり、『やさしいライオン』などの絵本作家として広く知られるやなせたかし氏はまた、伝説の雑誌『詩とメルヘン』を創刊し編集長として30年間にわたり活躍した。
やなせ氏自ら表紙絵を描き、詩と本文を書き、投稿されてくる詩と絵を選考して寸評を書き、と情熱を惜しみなく注いで新しい才能を育てた「詩とメルヘン」は、まったく新しい詩の雑誌として創刊後たちまち熱狂的に受け入れられた。その15周年記念号には「君はなんのために生まれたか……ぼくは『詩とメルヘン』を編集するためにこの世に生まれました。これがぼくの仕事です。」という、やなせ氏のメッセージが記されている。
『詩とメルヘン』そして『アンパンマン』に込められた、やなせ氏の想いとは何だったのか?
数々のスターを輩出した『詩とメルヘン』の「卒業生」である小手鞠るい氏は、少女時代にやなせたかし氏の詩と出会い、『詩とメルヘン』に投稿し、励ましと指導をうけながら詩人、小説家となった。その著者が”先生との45年間”を振り返り、やなせたかし氏の「愛と献身」の人生を、恩師の名作詩の数々とともに綴る感動作。
【内容】
プロローグ── やなせ先生ありがとう
第一章 あこがれよ なかよくしよう----裏町ぐらしの下積み時代
第二章 さびしいひとをなぐさめたい----「詩とメルヘン」の創刊
第三章 死んでもひとをよろこばせたい-----絵本『やさしいライオン』
第四章 愛がなければ生きられない----アンパンマンの奇跡の始まり
第五章 しあわせよ カタツムリにのって----アンパンマンワールドの魅力
第六章 戦場にも花は咲いていた----『おとうとものがたり』
第七章 今日はすぐに思い出になる-----最愛の人、暢さんの死
第八章 書いては消し、消しては書く----「いい子いい子」
第九章 かわりのメダカはいないんだ----なにが君のしあわせ
第十章 夢の中にも夢はある----『詩とメルヘン』の三十年と幻の生前葬
あとがきにかえて----この人生が好き
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