逆島断雄と進駐官養成高校の決闘
サカシマタツオトシンチュウカンヨウセイコウコウノケットウ

内容紹介
列強が資源と市場を奪い合う世界で、劣勢を強いられている日乃元皇国。舞台は、植民地支配の中枢を担う軍人・進駐官を養成する超エリート校。入学早々、争いを嫌う心優しいひとりの少年が命を狙われる。力あるものがすべてを奪い、力なき者はむさぼられる世界で、少年は、己の肉体に宿るすべての能力を駆使して、見えない敵との戦いに挑む!
経済成長は行き詰まり、列強が資源と市場を奪い合う高度植民地時代。氾帝国、エウロペ連合、アメリア民主国の三大列強による世界の寡占化が進んでいた。その中で劣勢を強いられている日乃元皇国だが、植民地支配の中枢を担う進駐官を育てる全寮制の東島進駐官養成高校には、国中からエリート中のエリートが集まっている。ここに新入生として入学した逆島断雄。逆島家は、皇室を守護する近衛四家のひとつとして様々な特権を与えられていたが、戦死した父・靖雄が国家反逆罪に問われたため、すべての特権を奪われ没落していた。そのため、断男は、争いを嫌う性格にもかかわらず、家の再興を担わされていた。
優秀な軍人を育てるため、非人間的ともいえる厳しいカリキュラムのなかで、断雄は同室同班となった仲間、あらゆるジャンルで学年一位の超イケメン・ジョージ、硬派の柔術家・テル、ナンパだが度胸が据わっているクニの三人との友情を育んでいく。ところが、入学早々に起こった謎の狙撃事件を皮切りに、断雄の周りでは次々と不可解な事件が起こる。そして、それらの事件の裏側に、皇室を巻き込んで国家転覆を謀るクーデター計画が浮かび上がってきた。その勢力にとって、反クーデター派の信望があつい逆島家の子息・断雄は抹殺すべき対象だったのだ……。
製品情報
製品名 | 逆島断雄と進駐官養成高校の決闘 |
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著者名 | 著:石田 衣良 |
発売日 | 2015年12月23日 |
価格 | 定価 : 本体1,600円(税別) |
ISBN | 978-4-06-219695-6 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 522ページ |
初出 | この作品は、2013年9月より2015年7月まで、小説・コミック投稿コミュニティ「E☆エブリスタ」にて連載されたものです。 |