この本は、子どもから子どもへのメッセージです。
戦争を日常とした当時の子どもたちから、現代の子どもたちへ、その暮らしと思いが19人それぞれの視点で描かれています。
日々子どもに伝える仕事をしている作家たちによる自分自身の話は、戦争の話をはじめて読むお子さんにも伝わりやすいことでしょう。
小学生のお子さんたちは、ご家族に戦争体験者がいない人が多いと思います。
ぜひご家族でもお読みください。巻末には用語解説、地図、年表などを載せました。
ひとりずつのお話は短く、イラストも入り、読み進めやすくなっています。
戦争の体験は、子どもの本の作家19人のその後の人生に大きな影響を与え、強く生きていく動機になり、表現する仕事を選ばせたと感じます。
子どもの生きる力の素晴らしさ、そして、子どもの心に刻まれる戦争の痕跡の大きさをさまざな視点から伝える1冊です。
著者……長 新太、和歌山 静子、那須 正幹、長野 ヒデ子、おぼ まこと、
立原 えりか、田島 征三、山下 明生、いわむら かずお、三木 卓、
間所 ひさこ、今江 祥智、杉浦 範茂、那須田 稔、井上 洋介、
森山 京、かこ さとし、岡野 薫子、田畑 精一(敬称略)
解説……柳田邦男(ノンフィクション作家)
*すべてかき下ろし(長 新太さんを除く)
*すべての漢字にふりがなつき
*小学3年生から
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