1980年代より日本在住、2002年に横須賀で米兵にレイプされたオーストラリア女性のノンフィクション自伝。事件そのもののショック、警察による取り調べ過程での信じられないような“セカンドレイプ”の実態、さらに日米地位協定により、裁判中に帰国を許される犯人・・・・・・・公正な裁きを求めて、財産も家も失いながら勇気ある闘いを続け、昨年末ついに「正義」を勝ち取るまでの一切が包み隠すことなく綴られる感動の書
米兵による暴行事件の被害者、キャサリン・ジェーン・フィッシャーさんは2002年4月5日神奈川県横須賀市で、当時米海軍航空母艦キティホークの乗組員だったディーンズという男に強姦された。
被害者でありながら神奈川県警から屈辱的な取り調べを受けた上に、横浜地検は同年7月に理由を明らかにしないまま加害者を不起訴処分にした。その後フィッシャーさんは加害者に損害賠償を請求する民事訴訟を起こし、2004年11月に東京地裁で勝訴判決(暴行認定、被告に300万円支払いを命じた)を勝ち取るが、審理中に名誉除隊し帰国した加害者の所在がわからず、賠償金は支払われないままとなった。
2012年5月、フィッシャーさんは加害者である元米兵が住む米国ウィスコンシン州ミルウォーキーのウィスコンシン郡巡回裁判所に、2004年11月の東京地裁判決の履行を求めて提訴し、2013年10月15日、勝訴の判決を得た。
さらに日本での民事訴訟の審理中に米軍が加害者に指示をして帰国させたということも、米国での裁判の過程で明らかになった。この判決は、性暴力事件に対する外国判決を容認し、執行した米国で初めての判例であるとされる。
強姦、セカンドレイプ、日米地位協定の実態を抉る驚愕のノンフィクション自伝!
公正な裁きを求めて、財産も家も失いながら闘い続けた顛末が、一切包み隠すことなく綴られた感動と勇気の書!
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