内容紹介
春秋末期の衛国。小柄な十五歳の少年・小旋風(しょうせんぷう)は、盗掘を生業とする養父に育てられた。あるとき彼は、墳墓の棺の中から華麗な琴を発見するが、養父は落盤事故で死んでしまう。小旋風は琴を売ることで貧困から脱し、のし上がろうと考える。彼の野心はやがて、衛国全体を巻き込んでいく。小旋風は自分の唯一の武器である言葉だけを使って、大金を手に入れることができるのか――。第9回小説現代長編新人賞受賞作。
春秋末期の衛国。小柄な十五歳の少年・小旋風(しょうせんぷう)は、盗掘を生業とする養父に育てられた。あるとき彼は、墳墓の棺の中から華麗な琴を発見する。しかし直後、養父は落盤事故で死んでしまう。小旋風は琴を売ることで貧困から脱し、のし上がろうと考える。彼の野心はやがて、衛国全体を巻き込んでいく。小旋風は自分の唯一の武器である言葉だけを使って琴を売り、大金を手に入れることができるのか――。第9回小説現代長編新人賞受賞作。
目次
- 序章 三皇の琴
- 第一章 嵐の起こしかた
- 第二章 蛇、蛙、螂蛆の思惑
- 第三章 鬼神と行進
- 第四章 岐路に立つ
- 第五章 祭の準備
- 第六章 商人の系譜
- 終章 心のありか
製品情報
製品名 | 小旋風の夢絃 |
---|---|
著者名 | 著:小島 環 |
発売日 | 2015年01月08日 |
価格 | 定価 : 本体1,400円(税別) |
ISBN | 978-4-06-219307-8 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 302ページ |
初出 | 本書は第9回小説現代長編新人賞受賞作品(応募時タイトル『三皇の琴 天地を鳴動さす』)を加筆修正したものです。 |