マスターアルゴリズム 世界を再構築する「究極の機械学習」
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内容紹介
目次
第1章 機械学習革命
機械学習の目的を述べ、実世界に機械学習が与える影響を紹介。まず、計算機科学のアルゴリズム、プログラム、複雑性などの概念を説明し、「機械学習とはアルゴリズム自体を創るアルゴリズムである」ことを解説。ビジネス、科学、政治、安全保障の各分野で機械学習がどのように使われているか、その重要性にも言及する。
第2章 マスターアルゴリズム
現状の機械学習の問題点を克服した「マスターアルゴリズム」を開発するという本書の道筋を提示。マスターアルゴリズムが存在する根拠を、神経科学、進化生物学、物理学、統計学、および計算機科学の観点から展開。マスターアルゴリズムが満たすべき条件とは何か? 現状の機械学習を「記号主義者、コネクショニスト、進化主義者、ベイズ主義者、類推主義者」の5つの学派に分け、これらの長所を備えたものがマスターアルゴリズムであるとの道筋を示す。
第3章 ヒュームの「帰納の問題」
あらゆる知的活動は記号の操作に還元できる、と考える「記号主義者」を扱う章。
第4章 脳はどうやって学習しているのか
神経科学の知見に基づく「コネクショニスト」のニューラルネットを扱う章。
第5章 進化生物学 ― 自然の学習アルゴリズム
生物の進化を模擬的に実行する「進化主義者」の手法を扱う章。
第6章 ベイズ師の聖堂にて
不確実性に焦点を当てた「ベイズ主義者」の手法を扱う章。
第7章 あなたはあなたのそっくりさん
似たものはその振る舞いも似ているという着想に基づく「類推主義者」の手法を扱う章。
第8章 先生に教わらずに学ぶ
教示情報を使わない、クラスタリング、次元削減、チャンキングの教師なし学習、自ら調べて学ぶ強化学習、繋がりのあるものごとを学ぶ関係学習を紹介。
第9章 パズルのピースがはまるとき
著者の考えるマスターアルゴリズム候補を、軽妙な寓話を通じて、その中核となるマルコフ論理ネットを軸に語っていく。そしてこの候補がマスターアルゴリズムに至るために必要なものは何かを模索。
第10章 機械学習時代の世界へ
高度な機械学習技術が社会にもたらす影響を論じる。機械学習モデルと人間との関わり合い、自身の代理人モデルがある社会、データの共有の必要性と手段、雇用・安全保障・技術的特異点の行く先。そして最後に人類の行く先について、踏み込んだ意見を述べる。
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