内容紹介
新選組――その人斬りに、志はあったのか。男たちに残された最後の夢は、この女性作家に描かれるのを待っていたのかもしれない。日本の夜明け前――幕末維新を駆け抜け、散っていった「新選組」。幹部の華々しい活躍の陰で、語られることのなかった、無名隊士の人生もまた、あった。夢、希望、そして家族と生活。新しい世代の書き手による、新しい新選組の物語がここに始まる。
新選組――その人斬りに、志はあったのか。
男たちに残された最後の夢は、この女性作家に描かれるのを待っていたのかもしれない。
井上源三郎……「おれはここにいていいのか」と自問する齢の離れた幹部。
蟻通勘吾……入隊を勧めた従兄は失踪し、「死番」が続く日々。
近藤周平……美しい顔をもつ局長の養子。
酒井兵庫……粛正された隊士の死を見守る寄越人。
山崎丞……敵も味方も監視し続ける監察方。
中島登……明治になっても、獄で隊士の絵を描き続ける男。
日本の夜明け前――幕末維新を駆け抜け、散っていった「新選組」。幹部たちの華々しい活躍の陰で、語られることのなかった無名隊士たちの人生もまた、あった。夢、希望、そして、家族と生活。新しい世代の書き手による、新しい新選組の物語がここに始まる。
目次
- 信心
- 夢告げ
- 流れ木
- 寄越人
- 家路
- 姿絵
製品情報
製品名 | 夢の燈影 |
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著者名 | 著:小松 エメル |
発売日 | 2014年09月17日 |
価格 | 定価 : 本体1,600円(税別) |
ISBN | 978-4-06-219091-6 |
判型 | 四六変型 |
ページ数 | 258ページ |
初出 | 「信心」(「小言頼み」改題)小説現代2014年6月号、「夢告げ」小説現代2013年5月号、「流れ木」小説現代2013年9月号、「寄越人」小説現代2013年12月号、「家路」小説現代2014年2月号、「姿絵」小説現代2014年4月号。 |