もう改革にはうんざりだ!
反グローバリズムを掲げ、超パワーの保守世代が問う新しい「国のあり方」とは。「当たり前のことを、言うべきときに言う」彼らの存在は今なぜ注目されるのか。
日本の政治・経済・外交は大きく動いている。安倍首相の政策をめぐる論議も喧しい。
保守を自認する40代論客の「日本の政治を取り戻す」インタビュー集。多士済々の4人だが、思考停止を嫌いプラグマティックに物事を捉えることは共通している。
反構造改革を唱え、新自由主義、グローバル経済に抗する。保守思想を再認識することで、新たな日本を考察する画期的試み。
インタビュアーは東日本大震災で打撃を受けた子どもたちをテーマに大宅賞を受賞した森健氏。
本書に「今なぜ反動世代の主張が世の中に必要とされているのか」を通奏低音とすることで、激しやすいインタビュー集に味わいを出す。
4人の発言を要約する。
中野剛志
「反TPPを提言、公共事業問題では公共事業を支持、原発事故では原発を支持しました。いずれも世論的には保身にならない逆張りです」
三橋貴明
「とくにいま日本はチャンスなのです。対外純資産国で、グローバル化していない。それで覇権国家になれる」
柴山桂太
「ケインズを研究して惹かれたのは『不確実性』というテーマです。だれも未来のことはわからないのに、それでも行動するということです」
施光恒
「秩序意識や規律意識も長期的信頼のために構築され、ものづくりや経済も長期的観点で捉えて成功している。そこに日本の強みがあるのです」
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