内容紹介
大事なひとを忽然となくし、いまはわずか三坪のバー〈カリフラワー〉を営む渚。ギター流しの老人が入院したと聞き、思いは揺れる。十日前、冬眠中の獣のようにカウンターに座っていたのを、きつい言葉で追い出していた。(黄金街)不器用で、孤独で、そこはかとない。でも、必ず寄り添う誰かがいる。世界の片隅で声を上げる人々の、切なくも温かい人生の一瞬を切りとる珠玉の六篇。
大事なひとを忽然となくし、いまはわずか三坪のバー〈カリフラワー〉を営む渚。馴染みのギター流しの老人が入院したと聞き、にわかに思いは揺れる。十日前、冬眠中の獣のようにカウンターに座っていたのを、きつい言葉で追い出していた。(黄金街)
不器用で、孤独で、そこはかとない。でも、必ず寄り添う誰かがいる。
世界の片隅で声を上げる人々の、切なくも温かい人生の一瞬を切りとる珠玉の六篇。「人の業」を綴りつづける作家の、ひそやかで一途な思いが結ばれる--
目次
- ファインプレイ
- 黄金街
- パタパタ小父さん
- しあわせの鐘
- 通夜噺
- 青い鳥
製品情報
製品名 | 黄金街 |
---|---|
著者名 | 著:三田 完 |
発売日 | 2012年04月19日 |
価格 | 定価 : 本体1,500円(税別) |
ISBN | 978-4-06-217631-6 |
判型 | 四六変型 |
ページ数 | 226ページ |
初出 | 収録作品参照 |