すぐれた戦略には、組織の誰もが掲げ、心を一つにできる信念がある。主人公のコンサルタント・黒見恵吾は、巨大ケーブルテレビをめぐる、日本を代表する総合商社・三友商事とメガ通信キャリア・BDDによる威信を賭けた争奪戦に巻き込まれ、最大の危機に陥ってしまう。黒見はいかなる信念を貫き、どんな選択をしたのか。企業買収・事業再生の最前線で戦ってきた現役商社マンだからリアルに描けるビッグビジネスの現場!
すぐれた戦略には、組織の誰もが掲げ、心を一つにできる信念がある。
波頭亮氏絶賛! ビジネス小説界に現役商社マンの超新星現る! 修羅場で崩壊する戦略、忍び寄る破綻の危機…何が救えるのか?
主人公のコンサルタント・黒見恵吾は、大株主同士の同床異夢で暗礁に乗り上げた小売スーパー、政官財癒着のツケで苦しむ日本最大の航空会社、次世代高速通信サービスの開始を切り札として生き残りをかける通信事業者の再生に果敢に取り組み、それぞれの企業が見失っていたマントラを復活させる。しかし、巨大ケーブルテレビをめぐる、日本を代表する総合商社・三友商事とメガ通信キャリア・BDDによる威信を賭けた争奪戦に巻き込まれ、黒見はキャリア最大の危機に陥ってしまう。黒見はいかなる信念を貫き、どんな選択をしたのか。マントラが人々のマインドセット(モノの見方、考え方、発想)を動かし、勝利のモメンタム(弾み・勢い)を引き寄せ、黒見の「信念を戦略に変える力」が瀕死状態の企業を救い出していく――。
マントラ(Mantra)とは、個人や組織がビジネスの接点において掲げる「持論、持説、主義、信念、信条」を意味する。戦略がペーパーに書かれたロジック通りに展開することなどあり得ない。ビッグビジネスは必ず修羅場と化し、人は混乱、葛藤、苦悩、対立の渦中に置かれ、組織同士や内部で起きる足の引っ張り合いなどにより、戦略はズタズタに崩壊する。多くの企業が陥る病であり、そこに閉塞感が生まれ、最悪の結果は経営破綻だ。そのとき、ビジネスをリードする人間が明確でシンプルなマントラを掲げられれば、周囲を確実に自分が描く戦略に巻き込み、企業を成功へ導くストーリーを創り出すことができる。とくに再生・再建の最終局面で、マントラは偉大な力を生み出す。
企業買収・事業再生の最前線で戦ってきたプロだからリアルに描けるビッグビジネスの現場!
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