いつの時代の、どこの国の話かはわからない。
その日、場末のオリオン劇場には、入りきれないほどの観客がつめかけていた。だれも、かれも目的はただひとつ。魔人チカブーの芸、「マボロシの鳥」を見ること。
ところが強欲支配人が客をつめこみすぎ、空気を入れようと天窓が開けたせいで、マボロシの鳥は飛び去ってしまう……。
新潮社より2010年に刊行された爆笑問題・太田光の短編小説集『マボロシの鳥』の表題作を、現代を代表する影絵作家、藤城清治が絵本化。
ふたつのイマジネーションが共鳴しつつ高みへといたる、まさに奇跡のコラボレーション!
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