「なぜヒトという生き物はこんなに争ってばかりなんでしょう?」
「脳ってホントは他人と争うのが嫌いなんですよ。でもね……」
──最先端を走る脳研究者と、日々揉め事に奔走する法律家が、人間の行動原理を探るべく縦横無尽に語り尽くします。
「ヒトだけが持つ、争いを生み出す遺伝子とは」
「損をしてでも不正を暴きたがる脳」
「脳はおカネをうまく扱えない」
など脳と社会、脳と人間をめぐる最新の研究成果。
一方で「情」を抜きには語れない紛争解決の現場、科学的とは言えない裁判過程など、人間くさい司法の側面。
両者の融合で新たな気づきが生まれ、議論は広く深く発展していきます。
気鋭の研究者と弁護士という異色の組み合わせが今までにない化学反応を起こし、人間の可能性を再発見させてくれる1冊です。
【著者紹介】
池谷裕二
『海馬』(糸井重里氏との共著)、『記憶力を強くする』『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』などのベストセラーを持つ気鋭の脳研究者。
現在、東京大学大学院薬学系研究科准教授。
鈴木仁志
弁護士のかたわら、東海大学法科大学院教授として教鞭を執り、裁判外紛争解決(ADR)を研究している。
著書に、米国の司法ビジネスによって日本の法曹界が呑み込まれる姿を描いた小説『司法占領』がある。
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