内容紹介
母と姉を殺した少年は、どこに消えた?――憎むことすら許されないのか。
現代の「罪と罰」の最先端に挑んだ、新境地作品
母と姉が白昼、惨殺された。逃げるのが面倒だからと逮捕されたのは、少年だった。センセーショナルな事件に、遺された「私」、父、弟の生活は一変した。逃げるように家を出て、逃げるように暮らした。そして私には殺人衝動が生まれた。20年後、認知症で入院した父が記した3冊のノートを見つける。それは、父が事件を自分なりに調べ、犯人に迫ろうとした軌跡だった。――父は殺人犯に接触していたのか。
製品情報
製品名 | 祈望 |
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著者名 | 著:藤崎 慎吾 |
発売日 | 2010年06月12日 |
価格 | 定価:1,540円(本体1,400円) |
ISBN | 978-4-06-216283-8 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 210ページ |
初出 | 『エソラ』第9号に「治療」として掲載された作品を単行本化にあたり改題した。 |