楽天野球団のシークレット・マネージメント　たった５年で成し遂げた奇跡

名将・野村克也に頼らない「勝てて稼げる」経営術
日本プロ野球界の改革に挑み続ける球団社長

「どれだけ業績好調の企業を率いる経営者であっても、ボロボロの赤字決算を出してから社長の座を後進に譲るということがあれば、決してその経営者は名経営者とは呼ばれません。組織が好調さを維持しているときに、次のリーダーにバトンを渡してこそ、その組織は継続的に良好な運営ができるものです。特に組織作りは、その初期段階が最も重要です。基本理念を確立できないまま、あるいは作ったとしてもそれを徹底できないまま走り出した組織は、やがて迷走し、失墜していきます。企業経営において、こうしたことは半ば常識です。しかし球界には、それとは別の常識が存在していたようです」――＜本文より＞