女流棋士矢内理絵子、将棋ひとすじ20年。 ひらめきと勝負強さの秘密をめぐって、 脳科学者茂木健一郎が、「女脳」の可能性を徹底解明! 「先を読む力」や「沈思黙考」の重要性、男女の脳差、 構想力と直感力を育む方法、 感想戦の重要な意味などを明らかにする、 棋士と学者の珠玉のダイアローグ。
(もぎ・けんいちろう)1962年東京都生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学大学院物理学専攻課程修了。理学博士。主な著書に『脳とクオリア』(日経サイエンス社)、『ひらめき脳』(新潮新書)、『脳を活かす勉強法』(PHP研究所)、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)、『涙の理由』(重松清との共著/宝島社)、『化粧する脳』(集英社新書)など。2005年『脳と仮想』(新潮社)で第4回小林秀雄賞を受賞。06年よりNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」キャスター。
(やうち・りえこ)1980年埼玉県生まれ。93年女流プロ棋士となる。97年第8期女流王位戦で初タイトル獲得。2006年第32期女流名人位を獲得、続く第33期、第34期も防衛を果たし女流名人位3連覇。08年第1期マイナビ女子オープンで優勝し、初代女王の座に就くとともに、自身初の2冠となる。そのほか棋戦優勝2回。将棋大賞は最優秀女流棋士賞2回など計3回受賞。また07年第2回さいたま輝き荻野吟子賞を受賞。08年から行田市観光大使。著書に『矢内理絵子の振り飛車破り』(毎日コミュニケーションズ)がある。09年3月現在、女王。