内容紹介
渾身の純文学長篇小説。台湾に暮らした日本女性の愛の手紙・日記。70年の時を経て甦る2人の女性の愛の人生。――女は思わず、海を振り返る。海に戻りたい。女は陸の世界におびえ、つぶやく。わたしは死なない。わたしは生きつづける。
津島佑子、渾身の純文学長編小説。 現代に生きるリーリーは、伯母のミーチャが夫にあてたラブレターを見つけ、読み続ける。そこには、夫に対するひたむきな愛が満ちあふれていた。
目次
- 序章
- 一、手紙 一九三一年
- 二、二〇〇五年夏、三日め
- 三、一九三一年、夏
- 四、手紙 一九三一年
- 五、二〇〇五年夏、七日め
- 六、手紙 一九三一年
- 七、一九三一年、夏
- 八、日記 一九三一年→三二年
- 九、二〇〇五年夏、十日め
- 十、一九三二年、冬→春
- 十一、手紙 一九三二年
- 十二、二〇〇五年夏、十一日め→十二日め(1)
- 十三、手紙 一九三三年
- 十四、一九三三年、夏→秋
製品情報
製品名 | あまりに野蛮な (上) |
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著者名 | 著:津島 佑子 |
発売日 | 2008年11月29日 |
価格 | 定価 : 本体2,000円(税別) |
ISBN | 978-4-06-215113-9 |
判型 | 四六変型 |
ページ数 | 362ページ |
初出 | 『群像』2006年9月号~2008年5月号連載 |