没後50年目発見! 作家・橋本治氏推奨!ベールに包まれた「多面体作家」の素顔が見えた 「小説の魔術師」が見た戦争の前線 「久生十蘭を解読するためのキーワードは、『しみったれたことが嫌い』という、誇り高い美意識を表す俗な言葉なのだろうと、私は思っている。(略)日本軍の制圧下にある台湾、フィリピン、インドネシア、ニューギニアの最前線に行っても、久生十蘭の『しみったれたことが嫌い』は貫き通されている」――作家・橋本治氏