きみの中に海がある。きみは海なんだ。
西オーストラリアの海でジンベエザメと深く交わっていく研究者たち。いつしか心までサメとシンクロし、命の存在感を思い知らされる。
表題作ほか、動物をテーマにした傑作小説短編集!
●絶滅したはずのペンギンを追い求める「みっともないけど本物のペンギン」
●動物命名規約改正で、恐竜ファンを戦慄させる「ティラノサウルスの名前」
●知られざるパンダの野性を夢想する「パンダが街にやってくる」
ほか3編
ぼくにとってはじめての「動物小説集」である本作品集は、さまざまなフィールドにおいて生き物と対峙した体験や、「生き物好き」の知人たちとの交流の中から生まれました。――<本書あとがきより>
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