新井白石「厳封の剣」開披す
「どいつもこいつも俺をたんなる武芸の徒としてみやがって」市井にくすぶっていた白石を警固役として遇する五代将軍の側用人。お偉方の汚い陰謀に、若き不遇の儒学者は、封じられた剣を再び手にした。
「正徳の治」を行った政治家・学者として名高い新井白石は、浪人時代に五代将軍・綱吉の側用人牧野成貞と甲府徳川家用人鈴木四郎左衛門から仕官を求められる。そこには綱吉に絡む陰謀が張り巡らされていた。白石はどちらに仕え、どう動くのか――。
第1回 小説現代長編新人賞奨励賞受賞作
選考委員脱帽!絶賛!
「時代小説にまだ新ヒーローがいた!」「想定外の時代長編!」
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