中村征夫　海中２万７０００時間の旅

ようこそ 生命のゆりかごへ

水中写真40年の集大成
日本を代表する水中写真家・中村征夫が、海中にもぐり撮影し続けた2万7000時間。40年の作家生活の代表作と撮り下ろしを加えた海中写真集決定版。

【特別DVD付き】
（オホーツク、小笠原、南オーストラリアなど 7つの海の特別映像）

むかし中村征夫さんとよく海に潜った。征夫さんに“半魚人”とあだ名をつけたのはぼくだ。陸よりも断然海の中のほうが好きなヒトなんだなあ、と思ったからだ。けれどもこの征夫さんの「人生の仕事」の集大成を見ると、征夫さんは「海」という、もうひとつ別の宇宙を旅してきた水世界の旅人なんだ、ということがよくわかった。彼の優しいまなざしの中で、たくさんの水世界の生き物たちの歌が聞こえてくる。中村征夫さんの素晴らしい“全仕事”に感動した。――椎名誠（作家）