気鋭の放送作家にして稀代の通人 小山薫堂、初の本格小説 人と人とが交錯するその一瞬を写し取った珠玉の短編集 ある街で、ある瞬間に偶然出会ってしまった人と人―― 時に危険で、悲しく、エロチックに描かれた登場人物たちの仕事、恋、人生―― 30年間も音信不通だった父親が死んだ。その遺品の中にあった1本のフィルム。そこに写されていたものとは……!? 静かな感動が胸を打つ表題作「フィルム」ほか9編収録。