イギリス式時給９００円から始める暮らし

後悔しない人生のヒント
10代で親もとをはなれてから、イギリスに学びつつ一歩一歩自分らしい暮らしを築いてきた著者。知恵と工夫と独立心があれば、人はそこから自分独自で考えた自由な人生を歩んでいくことができる！！

何が何でもやり遂げたい――たとえそれが単に憧れの国へ旅行するようなことだとしても、小さな夢を実現させることで、次のステップは見えてくる。これは仕事においても同じことです。「イギリス人は仕事をまず、生活を維持するための金を得る手段と考える。そんなシンプルな働き方が、ひいては社会に自分の能力を還元することにつながる。仕事は単純に考えればいいんだよ」「生き甲斐」とか「やり甲斐」ばかりを求めていた私にとって、このホテル経営者の言葉はとても新鮮でした。「親の援助がない」「家賃が高い」など、厳しい生活条件があればこそ、人は迷うひまもなく働く。それがカフェの皿洗いでも銀行員でも、根っこは同じ、まずは生活費を得るため働くというシンプルな考え方です。こんな簡単なとらえ方が人生を切り開くカギになると、今でも私は信じています。――＜「はじめに」より抜粋＞