ある日ぼくは、ふしぎなコックさんに出会ったんだ。 おばあさんとふたり暮らしの少年・シゲオが遭遇した人物には、たくさんの秘密がありました。 背はシゲオと同じぐらい。顔も子どもっぽい。その人が素足に下駄をはき、頭には自分のからだほどもある高い、高いコック帽をかぶっているのです。――(本文より)