メジャーリーグは、どうやって巨額収入を確保しているのか!?
レンジャースのロドリゲスの年俸は、なんと約30億円! メジャーリーグは、この巨額の支出の中で、どのような収入を得て儲けているのか? 収入と支出のカラクリをガラス張りにする。
中南米を制覇したメジャーリーグの次の狙いは、アジアとりわけ日本だ。
メジャーリーグの日本人フロントが、その実体を明らかにする。
●フロントオフィス球団経営のしくみ
●史上最高額の年俸をどう払うのか
●入場料や売店、テレビやラジオ放映権の収入は?
●オーナーの交代劇は、なぜ起こるのか?
●日本人選手の成功と失敗
●メジャーリーグの世界戦略を明らかにする
2003年1月、松井のニューヨーク・ヤンキース入団記者会見が行われた。集まった記者はアメリカ人と日本人記者を合わせて約300名。豪華な記者会見場にあふれんばかりの記者が押し寄せた。記者会見が終了した直後、市内にあるヤンキースオフィシャルグッズ店、ヤンキースクラブハウスとインターネット上で、“MATSUI 55”と書かれたTシャツが即座に売り出された。
この話を聞いた、日本プロ野球の川島広守コミッショナーは、メジャーリーグのビジネスに対する戦略とスピードの速さに驚いたという。入団発表後すぐTシャツを売り出すという、素早い行動力にである。これは、同時にメジャーリーグが日本にもマーケットを拡張していることを、まざまざと見せつけられた瞬間でもあった。
“松井”は、すでに“MATSUI”に変貌を遂げ、メジャーリーグの中で最も人気の高い“ニューヨーク・ヤンキース”というブランドとなっていたのだ。――(本文より)
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