愛を信じ、過酷な運命に立ち向かった ある日本人女性。
「文化大革命」激動の時代、疑心渦巻く中国、監禁されてしまう夫、我が身に課せられた強制労働。夫を子をもう一度この手に抱きしめる日まで――愛、そして信念の人、その運命の記録。
第二次大戦直後、中国人と結婚し北京に渡ったある日本人女性。しかし、その後、始まった文化大革命の荒波は、容赦なく一家に襲いかかる。スパイ容疑を掛けられ監禁されてしまう夫、他家へと強制的に預けさせられてしまう子、そして自分に課せられた強制労働。夫、子をもう一度この手に取り戻す日を信じ、ひとり運命に立ち向かったある日本人女性の記録。『海峡を渡るバイオリン』で知られる鬼塚忠の手により描き出された激動の人生。ベストセラー『ワイルド・スワン』を越えた大感動ノンフィクション作品。
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