天皇の料理人と将軍の料理人!
壮大なスケールと江戸前の枠、待望久しい未完の秀作。
縄田一男スペシャル解説付。
絶筆、七回忌特別出版
日本料理の源流である四条流からは、高橋家、石井家の2派があり、四条流包丁の総元締は、高橋家がつとめ、形式上、石井家は高橋家に入門し包丁式の免許を得るかたちとなっている。そして高橋家は天皇の料理番を、石井家は将軍家の料理頭取をつとめていた。
一見、羽山信樹作品初の市井ものと見紛う本書の真のテーマは、食文化を介した皇室と幕閣の抗争である。(略)
1人の男、早咲屋圭次郎を江戸へ送った。鮨屋の圭次郎に託された密命は――?(解説より)
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