世界一の映画記録者(フィルモグラファー)クィンランの集大成!!
●ハリウッド、ヨーロッパを中心に、世界で活躍する俳優1,800人をすべて顔写真付きで収録。
●主演級の作品からカメオ出演の作品まですべて原題を表記。日本劇場公開されたものは邦題も併記。
●戦前サイレントの映画から、「ロード・オブ・ザ・リング」まで網羅。
●日本劇場公開作品14,000の索引つき。
これは“俳優事典”というより、映画好き人間にとっては“面白い読み物”の本です。――おすぎ
こんな事典を私も作りたかった!新旧スターの勢揃いは壮観。引く辞典と同時に、読んで楽しい事典になっている。――川本三郎
映画好きだったらミエを張ってでも持つべし、と言われたクィンランの事典。ミエ抜きで日本語で読めるようになったのがうれしい。――中野翠
この事典は、ヨーロッパ、ハリウッド映画を中心に、映画草創期のサイレント時代からCGが縦横に用いられている「ロード・オブ・ザ・リング」の今日にいたるまでを網羅している。また、華やかな主演俳優のみならず、渋い性格俳優やさりげない存在感を示す脇役俳優、忘れがたい悪役俳優、コメディ俳優、いわゆるB級映画でおなじみの俳優、往年の子役俳優までを、(原書のタイトルにもあるように)幅広くスターとみなしていることも特筆すべきであろう。その顔ぶれの層の厚さが、辛味のきいた軽快な文章に興深さを与えている。またフィルモグラフィーにおいては、主演級の作品からほんのワンシーン映るだけのカメオ出演の作品まで調べあげているのだからすごい。まさにみずからを映画記録者(フィルモグラファー)、映画愛好家と任じてはばからないクィンラン氏でなければできなかった偉業であろう。長きにわたってひとりのファンとして映画を観つづけてきたクィンラン氏が、20年余も精魂を傾けてきた事典なればこそ、充分に信頼できるのだ。
ここにみられるのは、きわめてユニークかつ娯楽的な一つの映画史だ。クィンラン氏は、およそ世界にただひとりの映画スター史の語り部なのである。たった数行に収められた映画俳優たちの生涯の物語は、これまたクィンラン氏独自の視点をまたずにはここまで羅列できなかった。俳優たちの性格をこれほど明快に記した事典はほかにない。――訳者まえがき
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