奇跡の人　智ちゃんの光り

人の心に生きる喜びをもたらす「永遠の少女」！！

「この子は宝物です。」 ダウン症の智ちゃんが生まれたとき医師は言った。余命1年と言われた少女は、人を癒す無限大の力を授かっていた！！

植草智子さんは、ダウン症という障害を持って生まれました。知能指数が46で、からだも6、7歳の子どもに見えます。
持って生まれた障害ゆえに、人間として不自由なことばかりの智ちゃんです。他の人の配慮を受けるだけの存在に見えがちです。
智ちゃんは、心の中の空虚さを満たすための気晴らしや執着や野心とは無縁です。ただ、生きているだけで、いのちあることのすばらしさを無心に人に伝えてくれるのです。周囲の人たちは、智ちゃんと一緒にいるだけで、人間として最も大切な価値にふと気づくのです。
奇跡というと私たちは偉大なこと、理解できない超人的なことをすることと考えがちです。智ちゃんはそういう行為を何ひとつしません。智ちゃんに触れる人たちは、自然に癒されていくのです。――「まえがき」より抜粋