白昼の渋谷。 無差別爆弾テロ。犯人は女だった。 「狂気」を極限まで描き尽くす、作家・野沢尚の到達点。渾身の書下ろし。 公安と新興宗教のはざまで生み落とされ、首都を暴走する未曾有の恐怖。 警察をあざ笑うかのようにテロを仕掛け続ける女が求めるのは、罰か。救いか。 悪魔的な頭脳で日本を恐怖に陥れた彼女を、若き刑事と、その獄中の妻が追う。