ジャガイモの皮のむき残しは水の中で触る、
授乳は小指でツンツンして口をあんぐりさせる、
緑色・黄色・下痢のうんちはにおいで嗅ぎ分ける……、
心で見えてきたことって、いっぱいある。
17歳で失明!
でも、「自立と協調」を第1に、就職も結婚も、そして難問の育児だって乗り切るタフな生き方!!
視覚障害者用音声ソフトを使って書き下ろす。
私、自分が障害者になるなんて、夢にも思っていなかったのです。実際、障害者となんのかかわりもなかった時期が15年ほどありましたし。だから今、障害者になってみて、自分のことを、障害者のことを、客観的に見られると思うのです。弱視として一般に学校にいました。そして、弱視として盲学校に入学。6年間の盲学校生活の間に視力は低下し、ほとんど全盲になってしまいました。そして、障害者として社会に出ました。私はいろいろな立場でいろいろな体験をしてきました。そんな変化と体験をムダにしたくないのです。――「はじめに」より
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