「いい人の皮を被った狼」快楽殺人犯たちの正体!
「殺人ピエロ」のジョン・ウェイン・ゲーシー、「羊たちの沈黙」のモデルになったヘンリー・リー・ルーカス、屍姦とカニバリズムのジェフリー・ダーマー、「シャロン・テート事件」の首謀者チャールズ・マンソンら、著名犯罪者との文通、面接を通してわかった殺人鬼たちの異常な性欲動と破壊欲動!!全米で話題沸騰の書!
モスは、まず拘置中の犯人に手紙を書くことからはじめ、矯正施設に面会に行き、時には彼らの家族とも面会する。コトラー博士(注=モスの指導教官)は、時に立ち会いながら、両者の面会を観察する、という指導法を取る。この快楽殺人者たちは、面接者に次第に心を開き、本音を打ち明けていく。これは、訊問や裁判過程での精神鑑定よりも、当人の利害や運命に関係ないだけ本音が引き出されているといってもいいだろう。モスはこの場合、徹底的に共感的に相手の話に耳を傾けるとともに、自分を被害者の立場において相手を受けとめるという方法を用いている。彼は、性心理学的、犯罪心理学的な分析を行い、そして処刑まで見届ける。読者は、凶悪な殺人者の等身大の現実性に真向かう思いをするであろう。――監訳者序(小田晋)より
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