能登の小さな町に、さざ波が起こり、 男と女は、情欲の炎(ほむら)を再び燃えあがらせた。 直木賞作家にして恋愛小説のニュートップが満を持して放つ愛の軌跡! 押し殺したような声が漏れた。それまでほとんど受け身でしなかなった志津子に変化が起こった。なよやかな指が私の肌を滑り下り、股間で止まった。志津子を慈しむ気持ちと、女の肉体を犯したいという男の欲望とが分かちがたく手を結んで、私を攻め立ててきた。私は乱暴に志津子の両足を開かせると、志津子の中に入った。