クレイジーな愛と性を描く最新作品集 ビートたけし氏絶賛! 生きるのに飽きたらムロイを読め。 おじさんがグラスの角度を変えてオシッコを飲みほしはじめたので、 慌てておしぼりを差しだした。ちょっとタイミングが遅れて、 精液が少しあたしの脚にかかった。温かかった。 おじさんはおしぼりのきれいなところで脚を拭いてくれた。 「味見したかったのに」 と笑いながら冗談でいったら、おじさんは小さくかぶりを振った。 「あたし、明日20歳になるの」 おじさんはほほえんだ──本文から