みずみずしい色彩世界のヒミツを読む 赤瀬川原平×モネ、シスレー他58点 印象派の絵には、絵画の行き着く最終地点があり、同時に絵を描こうという気持ちの原点がある。そのふたつが無垢の形で結合していて、ほとんど永遠の気持ち良さが光っているのだ。(中略)それまで観念の世界にしっかりと縛られていた画家たちの絵筆が、見たままに描きたいという欲望に目覚めて、アトリエから外に出てきた。人類初のめくるめくような体験である。(本文より――赤瀬川原平)